冬の乾燥肌、その原因は?

寒い季節になると多くの人が経験する乾燥肌。冬は乾燥が原因で肌トラブルが起きやすい季節です。乾燥が悪化すると、皮むけ、かゆみ、赤み、ひび割れ、粉吹きなどが起きやすくなります。では、冬の乾燥肌の原因と対策について見ていきましょう。
冬の乾燥肌、その原因は?


冬の乾燥肌の原因とは

冬は、一年で最も乾燥している季節です。気温が低いだけでなく、湿度も低いため、空気中の水分が少なくなり、肌から水分が奪われやすくなってしまいます。さらに、低温は肌の血行不良にもつながり、こうして肌のバリア機能が弱まり、乾燥肌が引き起こされます。

つまり、冬の乾燥肌の原因は、大きく分けて2つです。

原因その1:血行不良


気温が低いと、体の熱を奪われないようにするために、手足の血管が収縮して血行不良をまねきやすくなります。すると、肌に十分な血液や栄養が行き渡らなくなり、肌のターンオーバーが乱れやすくなります。その結果、肌が乾燥し、冬の乾燥肌を引き起こすことがあります。冬でも乾燥しにくい肌をつくるためには、血行不良を起こさせないことが重要です。

<対策>

・運動をする
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をしましょう。運動すると血管が広がり、血液の流れがスムーズになります。さらに、運動を続けることで筋肉量が増え、血行不良を解消してくれます。また、ストレッチ運動もおすすめです。体をほぐすことで血行の改善が期待できます。
運動をする


・温かい食べ物や飲み物をとる
温かいスープやシチュー、うどんやおかゆ、鍋料理などは体を内側から温めてくれます。とくにショウガは体を温める効果があり、スープや紅茶に入れてとるとよいでしょう。
温かい食べ物や飲み物をとる


・入浴をする
血行を良くするために、半身浴などの入浴をしましょう。熱過ぎるお湯では、肌の水分が奪われ、乾燥しやすくなるので、ぬるめのお湯を使うようにします。
入浴をする


原因その2:空気の乾燥


冬は、気温が低下するだけでなく、空気中の水分量が減少します。そのため、肌の水分が奪われ、乾燥しやすくなります。以下のような対策がおすすめです。

<対策>

・保湿ケアを心がける
保湿剤を選ぶ際には、保湿力が高く、自分の肌質に合ったものを選ぶようにしましょう。また、お手入れの際には、こすらずにやさしくケアするのが大切です。お肌が不安定なときは、コットンを使うよりも手のひらでやさしくケアするのがよいでしょう。
保湿ケアを心がける


・室内の湿度を上げる
加湿器を使用するか、洗濯物を室内に干したり、水を張った洗面器を置いたりして、室内の湿度を50~60%程度に保つようにしましょう。また、葉の大きい観葉植物を置くのもひとつの手です。観葉植物は空気が乾燥すると葉っぱから水分を蒸散させて、湿度のバランスを保つ性質があります。
室内の湿度を上げる


・水分をこまめにとる
肌の乾燥は、体内の水分不足も原因のひとつです。水分をこまめにとるようにしましょう。水分補給するときは、常温から温かい飲み物がおすすめです。アルコールを含む飲み物は、利尿作用が強く水分補給には適していないので、白湯やお水などにしましょう。
水分をこまめにとる

このように冬の乾燥肌は、誰にでも起こりうる皮膚トラブルです。上記の対策で乾燥肌の予防や改善の効果が期待できます。

まとめ
冬の乾燥肌を改善するためには、適切なケアと対策が重要です。血行改善と保湿ケアを重視し、肌のバリア機能をサポートすることで、乾燥肌によるトラブルを軽減し、健やかな肌を保つことができます。また、睡眠と栄養バランスの良い食事も重要です。複数の対策を組み合わせて行うことや、日常生活での細かな注意や健康的な生活習慣の見直しをすることは、冬の健康な肌を維持する手助けとなるでしょう。